ぬかるみの中で
久しぶりにクレーのぬかるんだピッチで練習試合を行った。
朝から降っていた雨は試合開始時にはあがり雨中の試合とは
ならなかったが、ぬかるんだピッチの中で、足はとられるわ、
泥が付着しシューズは重い、ボールは転がらず途中でスピードは
落ち、水たまりがあればそこで止まる。ボールもイレギュラーする
ので、トラップもミスが多い…
‘そんな状況で試合をしても上手くならない。’
‘ピッチが荒れる。’
という理由で練習試合であれば中止にしてしまう事も多いけれど、
公式戦は雨が降ってピッチがぬかるんでいても行われるわけだし
私としては条件が悪くとも常にやりたい。
今でこそ‘やらない’の選択肢は当たり前なのかもしれないが、
昔であればありえない。
不充分な状況でも与えられた環境でどうやってやるか。
そこで工夫が生まれ知恵が育つ。
今は泥だらけになって外で遊ぶ経験をしないで育つ子も多いのではないだろうか。
実はそういう経験がすごく必要なのだと思う。
体験による実感が人を考えさせ成長させる。
ぬかるんだピッチでやった事がない選手に
‘今日はピッチがぬかるんでいるからボールが転がりにくいし
ドリブルも使いにくいから考えてやろう’
とアドバイスしたところで。結果は目に見えている。
だから悪条件でもやらなければならない。
‘苦労は買ってでもしろ’
昔から言われる言葉だけど
環境が整い過ぎた現在では本当にお金で買う事になるかも(笑)
子供に苦労させたくない。
良い環境を与えたい。
子供のためと頑張る大人は多いし私達もその一人。
ただ、頑張りすぎるとどうしても過保護になったりする。
‘あえて苦労させる’
という視点をもてば、冷静さも保て指導にも落ち着きがでる。
体験し大変なのを知っている大人だからこそ、子供達にあえて苦労させる。
そういう視点を忘れていまいか。
それこそが本当の親心なのでは。
エスプリは選手にあえて足枷をさせているチームです。
みんなテクニックがあるのだからもっと○○を教えたら勝てるのに…
といろいろアドバイスをいただきます。
でも、あえてそこには時間をかけません。
なぜなら、小中学生ではテクニックを磨く事こそ必要という信念があるからです。
私達は彼らの将来のためにやっているといふ自負があるからです。
チームが目指す最終的な結果はチームを巣立った選手たちがどうなったかが
教えてくれます。
彼らがエスプリでやって良かったと言ってくれたらそれが至福の喜び。
今が良くてもおごることなく。
今が悪くても腐ることなく。
彼らの行く末を信じて一緒に盛り上げましょう。
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2012.06.21 | Comments(0) | Trackback(0) | 独り言