全部特別
GW後半の4日間は刈羽ぴあパークやくびきふれあいなどの
人工芝のコートで試合をさせていただいた。
少々の雨中は全く問題なし。
もちろん使用料は安くはない。
最高のピッチでプレーする選手達を見ながら
なんと恵まれているのだろうとふと思った。
それと同時にお金を出せば誰もが良い環境が手に入ると
いう事は本当に恵まれている事なのかとも思う。
昔なら良い環境は自分の努力と工夫で勝ちとるものだった。
グリーンのピッチは勝ち進んだものだけがプレーできる資格を得るものだった。
今のサッカーは始めた時から人工芝でプレーし続ける事が可能である。
今後は、サッカーは芝の上でするスポーツと勘違いし、土の上では汚れるから
やりたくないなどという子がでてきともおかしくない。
‘人は慣れる生き物である。’
とはよく言われる事である。
素晴らしい最高の環境も、それが続けばそれが当たり前になる。
ましてや、自分の努力ではなく、ポンと与えられたものであればなおさらだろう。
人工芝のコートだってある日突然できたわけではない。
いろいろな話し合いがあり、工事してつくってくれた人がいる。
出来上がった後も、それを維持するためにいろいろな人が仕事をしてくださっている。
人工芝のことだけでなく、事あるごと子供達に今良い環境ですごせているのは、
当たり前ではなく特別で多くの人のおかげでこの環境があるのだと伝えたり
見せたりする。
その時はそんなものかと聞いてくれているが、なかなか実感がわかないようである。
サッカーを通じ子供達と接していると昔と変わったと思う事がとても多い。
それは当然であるし、見方によっては良い面も悪い面もある。
また、こんな事も知らないのかと思うような事も多い。
昔は不便で不自由な事が多かったから、現実の厳しさを身近に感じる事ができたが、
便利で簡単になった今はそういうところがわかりにくくなっている。
昔は自分でやっていた事が、今はその手間を何かが肩代わりしてくれているから
生活が向上したように感じるだけで本質は変わっていない。
海外でつくって輸入するから、物が突然できたように思えるだけで
つくっている人はちゃんといる。
今も昔も何かをやろうと思えば簡単ではないし手間はかかっている。
私がこんな事をかけるのも、サッカーの指導やチーム運営に携わったからで、
最初は子供達にサッカーを教えれば良いと思っていたが、それの活動を続けて
行くために、それ以外にやらなければいけない事の方が圧倒的に多い。
多くの人のおかげで今のチームは運営できている。
試合一つだって、コーチや監督がいて、送ってくれる親がいる。
そして何より相手がいるからできる事であって、自分だけでは何一つできない。
こういうところに気づき感じて欲しい。
自分一人でできない事は全部特別な事だと思う。
それを当たり前と勘違いし、それを基準にしてしまうから不満や不安がが多くなる。
関わる子供達にはこれからも現実や世の中の仕組みをちゃんと伝えてあげたい。
そしていろいろな事を感じて欲しい。
私自身もそれを感じさせられる大人になりたいと思う。
世の中の風潮に流されず、現実を理解し、向き合える人が強くなれるのではないだろうか。
サッカーを通じ、そうゆう子がたくさん育って欲しい。
***********************
ブログランキングに参加中
読み終わったら下のバナーを応援クリック願います
2013.05.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 独り言