‘あえて…’を増やす
この週末に地元の高校におじゃまして試合の相手をしていただいた。
あいにくの雨でグランドの状態が悪く、ドロドロになりながらの
試合であったが、その様子を見ながらいろいろな事を感じる。
同じ悪天候の中、人工芝や芝のピッチでプレーすることと
泥だらけになり悪戦苦闘しながらプレーすること。
どちらが本当に子供達のためになるのだろう。
小中学生の年代でも人工芝や天然芝でプレーする機会が
多くなり、技術的には飛躍したのは間違いない。
ただ、それと引き換えになっているものがあるのも確にある。
すくなからず高校サッカーでは雨の中で、ドロドロになりながら
やるという環境は日常的な事で当たり前。
高校ではサッカー専用のクレーのコートをもっている学校が多い。
小中学のようにグランドが荒れるからという理由で使用できないと
言う事はほとんどない。
やりやすい環境で育ってきた子供達が果たしてその環境になじめるのか?
私は最初から良い環境でプレーすることに疑問を感じている。
環境といのは、誰かに与えてもらうものではなく、
自分で掴み取るか、作るものだと思っている。
少なからず、自然にあったものではなく、自分以外の誰かの
汗と苦労で作ったもである事は伝えておくべきと思う。
選手達にも、
‘毎日練習ができること、毎週のように試合ができる事を
当たり前と思うな。
親やチーム、先輩達の礎があって今の環境がある。
だから、今ここでサッカーができる。
それがわかれば、いい加減な気持ちでできないはず。
先輩達が残してったものをただ食いつくすだけでなく、受け継いで
更に何かプラスのものを残して巣立って行って欲しい。
それが次への自信になる。
環境というのはそうやって受け継がれ、育てていくのだ。
君達もチームの歴史、文化の中に何か足跡を残して欲しい。’
そんな事を最近よく話す。
中学生に言ってもなかなか伝わらんと思うが、今の彼らはそれだけ努力し、
よく成長したと思う。少しづつではあるが結果も出ている。
だからこそ勘違いして欲しくない。
そんな気持ちからついつい言ってしまう^^;
今回、高校の先輩達に胸を借りて、泥んこなりながらぶつかった
事で何かを感じ取ってくれていたらと願っている。
私も子供達のためと何でもかんでも与えてしまう事には
気をつけなければと思った。
指導の中に‘あえて…’と言えるものをもう少し増やそう。
それこそが本当に子供達のためになるのではないか、
そんな風に思えた。
どこまでやっても、これでOKとはいかないものだとつくづく思う^^
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2013.07.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 独り言