PK戦の舞台裏
1部リーグ入れ替え戦を来月に控え
2部リーグの順位決定戦が行われた。
2部はA・Bの2つのリーグに別れていて、それぞれの1位が対戦し
勝者が1部の最下位との対戦となる。
対戦相手は公式戦では一度も勝った事のないチーム。
毎年強いサッカーを見せている強豪。
結果は3(1-1)3で引き分け
PK戦の末、2-4で2位となった。
中学生の試合であるからミスも多いが
相手もこちらもストロングポイントは発揮できていたと思う。
強みのぶつかり合いはやりごたえはあったし、見せ場も作れた。
こちらが先取点をとったが、前半で同点に追いつかれ1-1で前半終了。
後半逆転され、立て続けの失点で一時1-3になるが、最後粘りを見せて終了間際に
追いつきPK戦となった。
試合の内容としては充分だったと思う。
そんな中で残念だったのはPK戦のキッカーを決める時である。
私はPKのキッカーはまずは希望制。
蹴りたい選手が蹴る。
今回も彼らの自主性に任せたが、蹴りたいとすぐに申し出たのは3年生が4人…
PK戦は運も味方につけなければいけない。
プレッシャーがかかるのは良くわかるが、
みんなが
‘俺が決めてやる。蹴りたい。’
と思えるチームでなければその運も引き寄せるのは難しい。
みんな蹴らせて欲しいという雰囲気の中で私が選ぶ。
それが理想である。
公式戦のPK戦は昨年の新人戦で経験しこれで2回目。
その時は自分から蹴ると言えた選手が一人だけだった。
その時に比べると気持ちの成長が感じられる子は増えてはいる。
途中交代でベンチにいた選手の中に蹴りたいと思っていた選手が
2人いたのを後から知った。
昨年まで負け続けたチームの躍進は彼らの気持ちの変化に
よるところが大きいと思う。
キーパーに止められた選手
ポストに当てた選手
二人とも涙を流していた
責任を感じ、つらいであろうが、何ものにも代えられない経験である。
最良の結果は得られなかったがこの舞台を経験できる選手は多くない。
その舞台に立った事、チャレンジできたことに価値がある。
PKを決めた仲間が彼らに言葉をかけてくれたようだ^^
私の慰めよりもずっと心に響いたようである。
個を育てる事をやってきているが、個を育てればチームも育つ事を実感する。
さて、この次こそ勝負である。
PK戦で外した時の事が先に頭に浮かぶのではなく
決めた時の事が先に頭に浮かぶ選手。
シュートを打つ時に外さないように打つのでなく
決めるためにうつ選手。
そんな選手をあと一ヶ月でもっともっと増やせたならば
1部リーグへの昇格も現実味を帯びてくるだろう。
最後は笑顔で誉めて終わりたい。
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