目標設定のうまさ
先日、上野山信行さんの研修を受けさせていただいた。
指導者としてすばらしい経歴をお持ちの方で、
今年度はガンバ大阪取締役 アカデミー本部・強化本部担当に就任され活躍されている。
日本の育成のトップにいる人だけに経験も豊富で、参加した指導者の質問にも
自分の考えをしっかりと話して下さった。
私の質問にも快く答えてくださり、
伸び続ける選手の特徴として目標設定がうまいということを上げていたのが印象に残った。
本気でサッカーをやっている子はほとんどの子が将来に大きな夢を描いている。
それはすぐに成しえない遠く高いところにある。
その夢を現実にするために
今届きそうで届かないところに自分なりに目標をつくり
それをクリアーする事でモチベーションを維持させ、
達成感を味わいながら少しづつ夢に近づいていく。
目標をもたせて練習するといのは指導者なら誰でも子供達に
伝えるところだと思うが、自分なりにやろうとするとなかなか加減が難しい。
以前、2人組でのリフティングのトレーニングをおこなった。
2タッチで相手にボールを返す事を落とさずに500回繰り返す練習。
一人なら1000回のリフティングぐらい簡単にできる子達も条件を変えると大苦戦である^^
回数が多くできた子達に何か工夫したところは聞くと、
‘集中してからやった’
という子がほとんどであったが
その中に
‘やってみたら意外に難しかったのでまずは20回目指した。
クリアーできたら数を増やすようにした。’
と話してくれたペアがいた。
練習では与えられた課題をやらされる事が多いが
そんな中でも自分なりの工夫ができる子は上達が早い。
サッカーでは足が速い子や体の多大きい子、すばしっこい子が目立つし、
活躍する事が多いからそれだけを見て評価しがちであるが、
それだけの子はいずれ大きな壁にぶつかり挫折を経験する。
伸び続ける子はそれとは違う目には見えない習慣を必ず身につけている。
私の好きな本‘星の王子様 作:サン・テグジュべり’の中で
‘かんじんな事は目に見えない’と王子様も言っている。
私の座右の銘の一つである^^
どんなに素晴らしい能力の高い選手でもを一生選手を続ける事は出来ない。
その先を考えたなら、その目に見えないものを感覚的に身につけさせてあげるべき事こそが
私達指導者がすべきことであろう。
今回の研修ではやってきた事に確信をもてたし、もっと気にかけるべき
事であると気づけた。
研修を受けた多くの仲間たちと、上野山さん、このような機会をつくってくれた
北信越クラブ連盟の関係者に感謝申し上げます。
素晴らしい選手はその中から自然と現れてくれると信じている
これからもぶれずに心がけて行きたい。
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2014.10.17 | Comments(0) | Trackback(0) | 独り言